アフィリエイトという魔物

アフィリエイトを7月半ばくらいから始めている。今のとこ成功したと実感したことがあまりないので失敗日記ということでやっていきたい。いずれ成功したら、「アフィリエイト大成功日記うわっはっは」という傲慢なタイトルに変えようと思う。ことの始まりはこんな感じだった。

7月半ばごろ、一通のメールが届いた。「全力HPに広告バナーを載せたい、価格は一ヶ月あたりいくらでしょうか。」というものだった。嬉しかった。なんか認められたような気がした。

で、いくらでしょうかと言われても相場みたいなものがさっぱりわからない。とりあえずググッてみる。バナー掲載の料金表を公開しているとこを回った。けっこうバラバラの金額だった。で、アクセス数を考えに入れて、とりあえず1ヶ月あたり5000円くらいが妥当かなあ、と一応の結論が出た。

ふと思い出す。

私は無料サーバスペースのチカチカする下品なバナー広告がいやで有料サーバスペースを借りたのだ。どんな広告バナーが表示されるかわからないというリスクがあるのに月5000円でいいのか。否。相場など関係なく私の感覚で決めるべきだ。

1ヶ月3万円でお願いします、とメールの返事を書いた。書きながら大きく出すぎたかな〜とはうすうす思っていた。次の日、「残念ですが予算と折り合わないため見送りとさせていただきます」という返信が来ていた。少し後悔した。月5000円でももらっとけばよかったんじゃないかと。

けど、バナー掲載料金の相場をググッたときに私は「アフィリエイト」というキーワードを見つけていた。後悔ゆえに真剣にアフィリエイトについて調べる。アフィリエイトってのは私の理解によるとこういうことだ。

ページ内に広告バナーやリンクを貼り付け、訪問してくれた人がそれをクリックしてくれたり、商品を購入してくれたりするとスポンサーから私に広告料としてお金が支払われる。

どのくらい儲かるのかというとピンキリらしく、月に100万以上かせいでる人もいるらしい。100万て。ただ、稼げないという声も多数あった。ふむ、100万てのは凄い。仕組みをもう少し詳しく調べてみた。これも私の理解した内容で申し訳ないがこんな感じ。

  1. 色んなスポンサーの広告を仲介しているアフィリエイトサービスプロバイダ(ASPと略すらしい)というのが居て、そこに自分のサイトを登録する。
  2. ASPにはブラウザでアクセスできる管理画面があって、そっから貼り付けたい広告を申請し、スポンサーが承認してくれるのを待つ。(断られることもある)
  3. 自分のサイトに広告を貼り付け、誰かがクリックしたり商品を購入したりするとスポンサーからASPを通じて報酬が支払われる。

100万円もらえるならサイトに下品なバナーが出てもいいよなあ。既に私のちっぽけなプライドのようなものは吹き飛んでいた。しかし、ちょっといい情報も見つけた。広告は画像バナーだけでなく、テキストリンクも一般的になりつつあるらしい。うむ、これならチカチカと下品にアニメーションするバナー広告よりはましだろう。

アフィリエイト関連のサイトをググッたりしてさらに情報を集めた。まずはとにかくたくさんASPに登録しておいて、そっから好きな広告を選ぶのが良いとのことだ。自分のサイトが登録されるまでには最長1週間くらいかかるらしいのでとりあえず有名どころと言われているASPを一通り登録した。登録したのは以下の通り。住所、名前、サイトの情報、銀行口座の番号などを入力する必要がある。

早いのはその日のうちに、遅いものも1週間以内には登録が完了したようだ。とりあえずGoogleAdsenseを設置することにした。これは、貼り付けたサイトのテキストを自動的に読んで、マッチした広告を表示してくれるというものだ。マッチしているかどうか下に表示してみよう。どうだろうか。


例えば熱い男の魂を語っているようなページに出会い系の広告が出るようなこともない。多分、男の魂を磨くためのCMが表示されるんだろう。どんなCMかはわからないが。

とりあえずそれだけやって、その日は寝た。明日の朝までに5万くらい稼げてたらどうしよう。

次の日、クリック数は2。収入は$0だった。これはGoogleAdsenseの管理画面で見ることができるのだ。

うむ、そううまくはいかないな。やっぱ、バナー掲載を月5000円で引き受けておけばよかったかなあ。済んでしまった過去を振り返っては後悔を繰り返す器の小さい私であった。

その日はアマゾンドットコムの広告を設置することにした。一応言っておくと、アマゾンというのはインターネットで本が買えるというサービスだ。私は愛想の悪い本屋の店員と会話するのが嫌なときとか、近所で売ってなさそうなゲームソフトを買うときだとかに利用している。あとは、面と向かって買うのが恥ずかしいもの、う、ぐぇほっごほっ。

とにかく便利に使っている。検索できるってのがありがたい。まあ、それはそれとして広告を貼ってみた。色んなパターンの広告がある。貼ったのはアマゾン検索窓タイプのもの。これだ。

サーチ:
で、その日は寝た。明日の朝までに2万くらい稼げてたらどうしよう。前回より額が下がっているのは私も学習したということだ。ほんの少しは。

次の日はめちゃめちゃ早起きした。朝の6時前。アマゾンの管理画面を開いてみるとアマゾンドットコムはクリック数1、売り上げ0だった。しかもこのクリックは、私が試しに押したクリックっぽい。

私は薄目で天井を見上げた。ふっ、おとなしく月5000円もらっときゃあよ…。しつこく後悔する情けない私だった。

ただ、GoogleAdsenseの方を見ると、クリック数が2で収入があった。GoogleAdsenseには収入を公開してはいけないという規約があるのでモロに書けないのだが、あめ玉が5,6個食えるくらいの額だ。

うおぁっ!

私は叫んだ。額よりも、私のホームページがそんだけのお金を稼いだということにびっくりした。

そして私はアフィリエイトという魔物にとり憑かれてしまったのである。

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