前回、さわりを遊んでみたオンラインRPG,テイルズウィーバーの続きを遊んでみた。
うむ、まだ無料のようだ。ログインして再びこの世界に戻ってきた。
相変わらず一定間隔を置いて座り込む人々。
兄さん、これ買わんかー、安いでー!
などという掛け声もなく、頭の上の吹き出しに「武器・防具あります」と書いてあるだけのシンプルな状態。自動販売機と化しているようだ。
なんか買ってみようかと思ったが金もない。シケてやがる。
しょうがないので街を少し徘徊することにした。ようやくミニマップの見方がわかってきた。アイコンのとこにカーソルを持ってくと道具やだとかバーだとかが表示される。これはいい。
私は迷うのが大嫌いだ。
ふと、PKと書いてあるアイコンが目に付いた。PKと言えばプレイヤーキラー。人間の操作するキャラを殺すことだ。知らない人にはサッカーで同点のときにやるアレが先に思い浮かぶだろう。関係ないが。
入ってみると地下のバーだった。
マスター、ミルクひとつ。ホットでな…。
ぼうやはおうちでママのおっぱいしゃぶってなぁ!
なんだとっ!
という粋な会話も特になく、個人戦と団体戦の申し込み画面が出てきた。早い話が決闘ごっこや戦争ごっこができるというわけだ。ただ、申し込むにもお金が必要らしいので今回はパスだ。
別の店に移動した。今度はクラブらしい。
右下の酔っ払いに話しかけると踊り子さんのサインが欲しいという。踊り子さんにサインくれというと、のど飴が欲しいなあ、と独り言を言いやがった。
知っているぞ。これはあれだ、ドラクエなんかをやってるとありがちな光景だ。なんとかしてのど飴を見つけ、踊り子さんに渡すと最終的には酔っ払いから何か役に立つものがもらえるという仕組みだ。
けど、のど飴などという、そこいらで売ってそうなものと交換ということは、きっと大したことはないような気がする。私は、覚えてたらまたこようくらいの気持ちで地下クラブを後にした。
ちまちまのど飴を探すのも面倒なので外に出た。暗い!夜なのか!
道に迷ってうっかり魔王のすみかに入り込んでしまったらどうしようと思ったが、ミニマップがあるのでそんなこともなかった。
それにしても視界がせまくてやりにくい。
暗い中をさまよっていると、リボンの人がだるまっ子と戦っていた。だるまっ子はなかなか強い。仲間と協力して襲ってくるのだ。
勝負はリボンの人が圧倒的に蹴散らして勝ちだ。さらばだるまっ子。
(だるまっ子にもちゃんとした、えー、トゥートゥーという地味な名前がついていました)
私も少しレベルが上がったし、そろそろこいつとも戦えるかも。
だるまっ子!覚悟!
だが、現実は甘くない。やばそうになったので逃げ出した。赤いバーがHPだ。もう、死にそうだ。
座ってHPを回復しているのだが、なんとなくいじけちゃってるようにも見える。
よぉーし!リベンジだ。
だるまっ子!覚悟!
ふー…。ずるいよなあ、あいつ…。仲間と二人がかりだもんなぁ…。
すんでのとこで命だけは助かった。
悔しいので、今となっては楽に倒せるようになった敵、スライムひよこ(正式名称は画面に出ているとおりリーフゼリッピだ)に八つ当たる!
おーらおらおらどうしたどうしたぁ!
必殺…上弦の月!
単なる通常攻撃に勝手に名前をつけ、私はスライムひよこをいじめ続けた。少しむなしくなってきた。
そしてついにレベル4に!ふっふっふっ
また魔法を覚えられるらしい。今回の魔法は、体をしびれさせて一定時間攻撃力を下げるという卑怯魔法だ。ふっふっふっ、卑怯大好き。
透明な長方形に羽が生えたような敵を発見!さっきのしびれ魔法をぶち込む!喰らえぃ!
お前はもう…しびれている!
そして殴る!殴る!殴る!
だが、ダメージは1とか2とかだ。相手のHPバーは全く減っていない。しかし、相手は全く反撃してこない。調子に乗って殴っているとなんか変なメッセージが出た。
「基本脇差:耐久度低下によって武器能力値が無視されます。」と書いてある。
耐久度が低下したらしい。早い話が武器がぶっ壊れたらしい。
気がつくと画面の右上に、武器をハンマーでがっつんがっつんたたく絵が出現していた。
武器壊れそう!要修理!ってことなんだろう。でも、もう遅すぎた。壊れちゃったんだよ!
鍛冶屋とか武器屋とかないのか。ちくしょう、あの人立派なヤリもってやがるな。
ヤリに心奪われてふらふらとついていく私。よく見るとあの人、亀の甲羅を背負っているぞ。
亀仙人か!
亀仙人はいいのだが、武器をなんとかしなければ。ピンチにおちいったままの状態で、今回のレポートを終わる。