エピソード10 2000年スノボ旅行(その2)

【登場人物紹介】
ブラック:kabuki スノーボーダー
ブルー:Nしむら スキーヤー。体がでかい
イエロー:Fくはら スキーヤー。Nしむらの会社の後輩。
レッド:Kしだ。スキーヤー。小柄な女性

【物語の続き】
現地に到着した滑走戦隊は、まず初級者コースで体を慣らすことにした。
ボーダーが多い。なんせ、スノーボード全面滑走可能だ。
「いくぜ! オラオラー!」
まずブラックが滑り出す。
後に続いてブルー、イエロー、レッドも発進!

自称中級者のブラックは、初級者レベルのボーダーがあちこちですっ転んでいるのを横目に、
得意げに滑っていた。
ゲレンデのど真ん中で人間堤防を作っているマナー知らずのボーダーに雪をとばして警告することも忘れない。
が、ゲレンデを滑り終わったとき、ブラックは愕然とした。
残りエネルギー60%。
普段の運動不足がたたったのである。

再度初級者コースを滑り終えたときには、残りエネルギーは20%になっていた。
充電が必要だ。

が、滑走戦隊はさらに上を目指すため、長距離ゴンドラに乗るという。
ブラックもしぶしぶ同行した。
ゴンドラに乗っている間、少しだけエネルギーが回復した。
ブラック残りエネルギー30%。

ゴンドラを降りてからは、初級−中級−初級のコースを滑り降りて行くことになった。

まず初級!ほぼ問題なし。
ブラック残りエネルギー15%。
少々体がなれてきたため、エネルギー消費量も少なくなってきた。
だが、すでにカラータイマーが点滅している状態だ。

次の中級者コースは、完全なアイスバーンであった。
ブラックのボードはロクに手入れをしていないため、エッジが全く利かない!
危険を察知したブラックは、終始ボードを横にして、ずるずる滑っていた。
だが、この滑走法は、足首にとんでもない負担をかけるのだ!

ブラック残りエネルギー0%。 充電してください。ピーッ。

斜面の途中で転ぶ。変な転び方をする。

足首が不正な動きをしました。再起動して下さい。

斜面が急なためか、なかなか起きあがることができない。

起動に失敗しました。電源を切ります。

コース脇で充電しながら、ブラックはコミニュケーター【別名:携帯電話】でブルーと連絡を取った。
「あー、先に滑っといてくれ。1時にふもとで合流しよう」

その後、ブラックは小回復を行いながら、なんとかふもとにたどりついた。
足首に強烈な痛み。
休憩所に入り、靴を脱ぐ。
「イデーッ!」
腫れてはいないが、すごい痛みだったようだ。
ブラックは痛み止め【ビール】を使用したが、痛みは引かない。
ブラックは決意した。
今日はもうやめとこう。無理すると、あとの二日が台無しだ。そうだそうだ。

滑走戦隊と合流後、レストハウスで高いカレーを食い、戦隊に別れを告げた。
レッドも、その日は体調が悪かったらしく、共に宿に帰ることになった。

こうして、初日の昼にして戦隊は分離したのであった。


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