エピソード10 2000年スノボ旅行(その3)

【登場人物紹介】
ブラック:kabuki スノーボーダー
ブルー:Nしむら スキーヤー。体がでかい
イエロー:Fくはら スキーヤー。Nしむらの会社の後輩。
レッド:Kしだ。スキーヤー。小柄な女性

【物語の続き】
レッド体調不良! ブラック運動不足による下半身エネルギー切れ!
レッドとブラックはぐったりしてタクシーで宿に帰った。

ここでブラックはあることに気がついた。
タクシーに乗るにはお金がいる。
所持金はあるのだろうか。足りるのだろうか。
ブラックはウェア上に無数にあるポケットをがさごそ探り始めた。
なぜか紙くずや折れたタバコなどのゴミが大量に入っており、捜索は困難を極めた。
しかも紙幣を裸のままポケットに入れていたため、やっとの思いで見つけだした1000円札二枚は、
べっとりと濡れていた。
2000円で足りるだろうか。

タクシーメーターが、660円から1200円になったあたりで宿につき、ひとまずホッとしたブラックであった。

さて、部屋に二人きりになったブラックとレッド。
果たして、何かが起こるのか?

だが、ブラックはジャージに着替えると、緊張の糸が切れたのかうつ伏せになり、
よだれをたらして寝始めたため、特に言うようなことは起こらなかった。
ブルーとイエローが宿に帰ってきたとき、ブラックはようやく目を覚ました。

このときも激しい寝言といびきでレッドを恐怖のどん底に落としたブラックであったが、
このときは知る由も無かった。
ただ、レッドの表情が、体調が悪いせいなのか、ブラックがうるさかったのか、
とにかく不機嫌そうであった。

さて、今日は大晦日である。
明日は正月だ。
2000年問題は起こるのか? 少し遅れて恐怖の大王がやってきたりしないだろうか?

そんなことは全く考えず、「2000年おめでとうカウントダウン」に向けて準備を進める滑走戦隊であった。


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