スノボエピソード 2
<ボードを買うぞ>

さあ、今日はいよいよボードを買うのだ。
ボードが私のものになるのだ。うふふふふふ。ふふふふ。
と、にやにやしながら友人との待ち合わせ場所で待っていた。

しばらくして友人がきて、一緒に店に向かった。
行ったのは新宿のアルペンという店だ。
私は家から電車のって15分で行けるのだが、友人は
千葉に住んでいるため、結構時間がかかるらしい。
すんませんな。でも、スキー専門店って他に知らんねんもん。

とりあえず、ウェア売り場にいった。
お、これかっこええなー、値段いくらかな? ううっ!?
ということを繰り返し、結局バーゲン品の安いやつを買った。
それでも上下で2万円くらいした。
まあ、最低それくらいはするものなのかも知れないが。
ちなみに、上下とも黒だ。上着の方には白いラインが
少し入っている程度だ。
昔のオッサンが着るジャンパーみたいな形だったが、
安いから仕方ないか、と妥協することにした。

友人の方もウェアを選び終わったようだ。
見ると、メーカーこそ違うものの、こちらも上下黒。
ううっ、何で同じ色にすんねん。兄弟か、わしらは。

気を取り直し、ボードとブーツを買いに行った。
まずはブーツだ。ブーツはワンタッチ装着できるやつを買おうと決めていたので、
それが置いてあるコーナーに行った。種類は7,8種類あったと思う。
店員に聞くと、このタイプのはブーツとビンディングがセットになっているという。
なるほどな。ブーツの靴底に、ビンディングとかみ合うための出っ張りがあるみたいだ。
ブーツとビンディングで最低でも約3万円。一番いいのは5万円くらいする。
しばらく迷って、一番安いのにした。なんだかちゃちな作りのようだが、
実際に履かせてもらうと、そんなことはなかったようだ。
足を置くだけで、カチッ、カチッとブーツがはまる。ええやんええやん。
しかし、このビンディングは実際に雪山で使うととんでもない弱点を
さらけだすのだが、それはまた後程・・。

ブーツは色が2種類あって、一つは群青色のダサダサのやつ、もう一つは
普通のスニーカーみたいなクリーム色+茶色のいい感じのやつだ。
どっちがいいですか?と店員に聞かれて、私は当然後者を選んだ。
が、「あ、すいません、このサイズだと、こっちの色しかないんです」
と、ダサダサ色の方を指された。
ううっ、ないんやったらどっちがいいですかって聞くな。
仕方ないのでダサダサ色を選択した。

その後友人は又しても私と同じビンディング+ブーツを買ったようだ。
しかも、友人の靴のサイズだと、クリーム+茶のブーツがあるらしい。
当然、友人はその色のブーツを買っていた。悔しい。

さて、いよいよボードだ。
ボードも最新モデルとかは高いので、はしっこのバーゲン品を主に見ていた。
が、見ていても違いがさっぱりわからないので店員に聞いた。
「どういったボードをお探しですか?」
「初心者用のやつ。安いやつ。」
「アルペンですか、フリースタイルですか?」
「なんですか、それは」
結局20分くらい色々教えてもらい、5割くらい理解したところで、
「それだとこの辺りになります」
と4,5本のボードを示された。
そこでも結局一番安いやつを買った。

友人の方は、店員に騙され、いや、奨められてちょっと高級なのを買ったみたいだ。
さすがにボードは全然模様や色が違っていたので、ちょっと安心した。

そして、それらの重さに幸せを感じながら、店の外に出たのだった・・。


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